ISSを肉眼で見る方法|国際宇宙ステーション観測ガイド

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国際宇宙ステーション(ISS)は、地上約400kmを飛行する巨大な人工衛星で、条件が合えば肉眼でもはっきりと見ることができます。望遠鏡や双眼鏡は必須ではなく、必要なのは「見える時間帯を知ること」と「空が開けた場所を確保すること」だけです。この記事では、ISSがいつ・どこに見えるのかを調べる方法と、観測を成功させるためのポイントを紹介します。

ISSはどうして光って見えるのか

ISSは自ら光を発しているわけではなく、太陽光を反射して光っています。そのため見えるのは、地上が暗くなり始めた日没後の数十分間か、夜明け前の薄明の時間帯に限られます。真夜中はISS自体が地球の影に入ってしまい、太陽光が当たらず見えなくなることが多いです。

明るさは条件によって変わりますが、非常に明るく見えるパスでは金星に近い、あるいはそれ以上の明るさになることもあります。飛行機のような点滅する光ではなく、一定の速さで滑らかに空を横切っていくのが特徴です。見える時間は1回のパスで数分程度、長くても6分前後で、地球を約90分で1周するスピード(秒速およそ7.7km)で移動しているためすぐに視界から消えてしまいます。

見える時刻と方向を調べる方法

ISSがいつ自分の地域の上空を通過するかは、専用のWebサイトで簡単に調べられます。

  • NASAの「Spot the Station」:地域を入力すると、日時・見え始める方角・最大高度・見え終わる方角が一覧で表示されます。
  • 「#きぼうを見よう」(lookup.kibo.space):日本語で使えるISS可視情報サービスです。最大仰角に応じて「45度以上」「30〜45度」「10〜30度」「10度未満」の4段階で見やすさが示されるので、狙うべきパスを選びやすくなっています。スマホを空にかざして通過軌道を確認できるAR機能もあります。

ひとつ補足しておくと、JAXA自身が運営していた「きぼうを見よう」は2020年12月28日でサービスを終了しています。 現在の「#きぼうを見よう」は、JAXAの支援のもとKIBO宇宙放送局が運営する別サービスです。古い記事のリンクをたどると終了済みのページに行き着くことがあるので、検索するときは注意してください。

これらのサイトでは「見える時間」「最大高度(見上げる角度)」「明るさの目安」が示されるので、事前に方角と時間をメモしておくと当日探しやすくなります。特に最大高度が高いパス(空の高い位置を通る回)は障害物に隠れにくく、観測に向いています。

観測を成功させるコツと注意点

  • 街灯や建物の少ない場所を選ぶ:ISS自体は明るいので市街地でも見えることがありますが、周囲が暗いほど見つけやすくなります。
  • 観測開始の数分前から空を見ておく:予告時刻はあくまで目安なので、少し早めに目的の方角を見ておくと見逃しにくくなります。
  • 方角と高度をあらかじめ確認する:「西の空から北東へ」など、パスの向きを事前に把握しておくと動き始めた瞬間に気づきやすいです。
  • 天候を確認する:曇りや薄雲がかかっていると見えないため、事前に天気予報も合わせて確認しましょう。
  • 写真撮影は難易度が高い:動きが速いため、スマートフォンでの撮影は基本的に不向きです。観測を楽しむことを優先するのがおすすめです。

おすすめアイテム

ISSは肉眼でも十分楽しめますが、周囲の星座や星空全体を含めて観察したい場合は広視野タイプの双眼鏡が役立ちます。ビクセン 星空用双眼鏡 SG2x40fは倍率2倍という特殊な設計で、星座をまるごと視野に収められるのが特徴です。ISSそのものを追いかける用途ではありませんが、パスが始まる前後に周辺の星空を眺めたり、天の川や星座の位置を確認したりする際に活躍します。なお、通常の双眼鏡のように対象を大きく拡大して見る用途には向かないため、用途を混同しないよう注意してください。

まとめ

ISSは太陽光を反射して光る天体で、日没後や夜明け前の薄明時間帯に肉眼で観測できます。NASAの「Spot the Station」や「#きぼうを見よう」で通過時刻・方角・最大仰角を事前に確認し、空の開けた場所で数分間の通過を待つのが基本の楽しみ方です。特別な機材がなくても楽しめる天体観測として、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

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